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介護状況に見合った「ケアの知恵(コツ)」を編み出してもらいたいと思います。ケアのアイディアを考えるのは面白いですよ。A案でだめなら、即、B案を繰り出す。それでもダメならC……。遊び感覚でやってみてください。気持ちがポジティブになっていくと思います。 母は98歳の誕生日の10日前、自宅のベッドで穏やかな死を迎えました。自然の死だったと思います。 認知症医療は、未だに根本的な治療法や治療薬を見つけられずにいます。 認知症は約70の疾患の総称です。いちばん多いのがアルツハイマー病。時間をかけてゆっくり進行し、ある時期から老ろう耄もう、つまり寿命に向かう道筋と重なっていきます。「治す」に固執せず、暮らしの知恵で並走していくほうがよいでしょう。 専門職と緊密に連携し向き合っていくハードなタイプの認知症もあります。また、治る認知症もあります。いずれも、相談できるかかりつけ医をつくっておくのがいいでしょう。 認知症医療・介護の情報は、行政や地域包括支援センター、認知症疾患医療センターの窓口で入手できます。家族会や認知症カフェも有用な情報をたくさん持っています。* 自宅での普通の生活をベースに、近所のかかりつけ医とバックアップしてくれる総合病院、そして介護サービスやボランティアグル-プなどと上手に付き合っていく。それが「在宅療養」のイメージです。 認知症の在宅療養を支える医療・介護の取り組みを目黒のケースからお伝えします。厚生中央病院(Dカフェ・さんま開催)の櫻井道雄院長には「地域包括ケア病棟」の取り組みを、そして楢林神経内科クリニックの楢林洋介院長からは「かかりつけ医と訪問診療」について発信してもらいました。全体の監修は、東京都立松沢病院認知症疾患医療センターの新里和弘センター長にお願いしました。 この場を借りて、ご協力いただいた皆さまに厚く御礼を申し上げます。2018年7月NPO法人Dカフェnet 代表理事竹内 弘道5
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