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2　本書は、介護福祉士「医療的ケア」（および「介護職等の喀痰吸引等研修」）の演習に完全対応した、演習のためのテキストです。　医療的ケア演習をどのようにして行えばよいのか悩む教員を助け、かつ、はじめて医療的ケアにとりくむ学生が、基本から学びやすいよう、双方に役立つ本づくりをめざしました。　学生は、医療的ケア演習の中で、①口腔内吸引、②鼻腔内吸引、③気管カニューレ内吸引、④胃ろう・腸ろう経管栄養、⑤経鼻経管栄養の５つの医療的ケアそれぞれについて、「評価票」に沿って、一人５回ずつ評価を受けることになっています。評価項目の一連の流れを、一人で行えるようになるのが合格ラインです。　評価項目に沿って練習すれば、評価をクリアできるはずですが、教科書には、具体的に何をすればよいのか、詳しい手順までは書かれていません。たとえば、「適切な圧で吸引する」とありますが、適切な圧とはどのくらいなのかが、書かれていないのです。　そこで本書では、評価項目に沿って、適切な圧とは何か、どう声かけし、何を観察し、どんな手技手順で行えばよいのかを、初心者にわかりやすく示したオリジナルの「演習シナリオ評価票」を作成しました。この「演習シナリオ評価票」を使えば、学生は技能を習得しやすくなりますし、自己学習も進めやすくなります。　また、演習は、複数の教員が分担する方式がよくとられますが、教員によってやりかたに微妙な違いがあると、学生はとまどい、何が正解なのか、よくわからないまま演習が進むことになりかねません。本書では、学生の演習シナリオをそのままはじめに

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