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1章感染対策の基礎知識12どのような感染経路があるか感染は、人側の問題と病原体側の問題だけでは成立しません。なぜなら、病原体自体は動かないからです。それでは、どのように人から人へと伝播していくのでしょうか?感染経路には、次のようなものがあります。・空気を介して感染する空気感染・飛沫を吸い込むことで感染する飛沫感染・接触することによって感染する接触感染・汚染された食物、水などによって感染する一般媒介物感染・蚊、ハエ、ネズミなどが媒介して感染する昆虫媒介感染このうち、主に問題となるのは、空気感染、飛沫感染、接触感染であり、感染経路としては、接触感染が最も多いといわれています。1つ目の感染経路として、介護者の手が病原体を持ち運んでしまうことが考えられるため、利用者と多く触れ合う介護者の手は、清潔でなければいけません。手を清潔にする「手しゅ指し衛生」の方法として下記の❶❷があり、感染を広げないためにとても重要な技術となります。❶流水下で液体石けんを使用して手を洗い、ペーパータオルで水気をしっかり拭き取る。❷ 擦り込み式手指消毒薬を使用して手指消毒をする。感染の成立 ◉感染経路感染源(病原体)入所者・介護者接触感染飛沫感染空気感染介護者の手指・器具等この経路をたち切るのが感染対策接触感染の予防は、まず手洗いニャ!

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