T280640
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10は、1970年代から80年代のことです。社会構造的な変化によって、生活や人生をめぐる問題が従来想定されてきたよりもぐっと複雑性を増していることに呼応したものといえます。猪飼周平さん(一橋大学大学院社会学研究科教授)によれば、広範な福祉領域でこうした支援観が広がり、『生活モデル』に基づくケアを望ましいという価値観が社会に浸透することで、ヘルスケアにおいても10年近く遅れて生活モデル化が起きてきたといわれています」「医療モデル」は、病気や障害によって社会的不利が生じるという因果関係で説明されます。ここでの支援の目標は、その原因となる病気や障害を取り除くこと、つまり治すことになります。これには、医師などの専門職が主体と出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(2012年1月推計)■図1 年齢階級別人口の伸び率の推移(2010年を100とした場合)3002502001501005019226527111410871641391002010201520202025203020352040(年)(%)0-14歳15-64歳65-74歳75-84歳85歳以上

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