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8最初の出会いのとき、感謝や労いの言葉が自然に湧いてくる 対人援助におけるアセスメントはクライエント本人が置かれている状況を広く理解することであり、メンタル(精神的・心理的)な面でいえば、「本人の気持ちを察する」ことだと思います。 では、最初の出会いを考えてみましょう。対人援助に携わるあなたにコンタクトをとろうとするとき、クライエントや家族はどのような気持ちでいるでしょうか? クライエントを「お客さま」と呼ぶ施設や事業所も増えてきましたが、客が出前や品物を注文するのとは訳が違います。たとえばカツ丼を家で食べたいから出前を頼みます。あの洋服がほしいから通販で買い物をします。温泉に行きたいから旅行会社に電話をします。いずれも、わくわく気分です。一方、介護や福祉の問題については、わくわく気分で相談しようとする人は、ほとんどいないはずです。1.最初の出会いの魔法の言葉見ず知らずの他人に相談を持ちかけることは、どれほど大変なことでしょう。その気持ちに心を向ければ、おのずとはじめましての出会いにかける言葉も決まります。その後の援助関係づくりにも影響を及ぼす大切な一言です。●どのような声を電話の相手にかけますか?プルルル悩みを聞いてくれるかしら?ドキドキプルルルドキドキ

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