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6アセスメントの中心に本人がいるかどうかを点検してみる 対人援助において、「本人主体」や「本人中心」との言葉をしばしば耳にします。「自己決定の支援」や「意思決定の支援」も同様です。対人援助の目的が「クライエントの福利(幸福と利益)」の実現にあることを考えれば、それはごく当たり前のことなのですが、実践によって具現化することは、それほど簡単ではありません。 クライエントの福利の実現──。そのためには、アセスメント力の向上が何をおいても重要であると私たちは考えました。とはいっても「本人主体」等の対人援助を実践するための方法論が確立されているとはいえません。そこで本書では見える化ツールを使うなど、さまざまな方法でアセスメント力を向上させる工夫を紹介していきます。それは、対人援助職との関係性において、クライエントがたえず「主体者」であり続けているためのアセスメント手法であると言い切ることができます。 0.10項目で自己点検アセスメント力向上の目的は、人生の主人公であるクライエントがより幸せになることです。そのためには、アセスメントの中心にいつも本人がいることが大切です。まずは10項目で自己点検してみましょう。点検シート点検シート2コだけか…9コ該当だCMクライエントクライエントCM

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