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………………………………14循環器系における変化循環血液量 妊娠中の母体循環血液量は、妊娠早期より徐々に増加し、妊娠28〜32週前後には非妊時に比べ約40〜50%増加し、妊娠末期まで持続される(図1-3)3)。循環血液量の増加には赤血球量と血漿量の増加が寄与するが、血漿量の増加率が赤血球量のそれを凌駕するため、妊娠中は見かけ上の貧血を呈する。妊娠中のヘモグロビン(Hb)濃度の変化を見ると(図1-4)4)、妊娠初期・後期と比較して、妊娠中期のHb濃度はより減少する。非妊娠時よりの増加率(%)100908070605040302010048121620242832364042分娩妊娠週数循環血液量血漿量赤血球量    (文献3より引用)図1-3 妊娠中の循環血液量の変化        (文献4より引用)ヘモグロビン濃度14131211101216242028323640妊娠週数(g/dL)図1-4 妊娠中のヘモグロビン濃度

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