601010803
17/18

31第1部 妊娠がわかったら1主治医に相談してください。●妊娠中は頭痛薬であるインドメタシン系薬剤の使用はできません。とくに妊娠後期に使用すると、赤ちゃんの動脈管という血管が閉鎖してしまい、赤ちゃんの突然死の原因になることが知られています。頭痛薬全般がこの類似薬剤ですので、安易に頭痛薬を服用せず、医師に相談してください。*昭和大学病院産婦人科では「妊娠相談外来」でこのような相談に対応しています。その他の施設でも「妊娠前相談」など専門外来を設置して相談にのる施設も多くあります。また、専門外来がない施設でも一般の外来で相談は可能です。分娩予定日について月経が28日周期の女性では月経開始日から14日目に排卵すると考えられていますが、そこで妊娠した場合にその14日目を妊娠2週と産婦人科では計算します。そして妊娠40週0日目が分娩予定日になります。しかし月経周期は人によってさまざまで、不順な方も大勢います。また、その周期だけ排卵が14日目ではなくて21日目に起こるようなこともあります。そこで、最終月経からの計算のみではなく、超音波検査で赤ちゃん(胎たい芽が)が見えてきた時期や赤ちゃんの大きさから分娩予定日を修正することもあります。赤ちゃんの大きさが14~41mmの時期がいちばん個人差がなく、正確に修正できるといわれています。分娩予定日といっても、その日に赤ちゃんが生まれるというわけではありません。妊娠37週0日から妊娠41週6日までの1か月間に生まれれば正期産(早産でも過期産でもない)です。実際のところ、約80%の赤ちゃんが妊娠40週以前に生まれています。4

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る